キチンと視力確認

これまでたくさんの方々の視力を測らせていただいております。誰一人同じ結果とならない、まるで指の指紋のようにお一人お一人違います。

私が父のこの仕事を手伝うようになったころ、初めて医療機関での視力検査に携わるお仕事をさせていだだいてました。患者さんに視力表を前に座っていただき測りますが、もう最初から

「視力はかるの嫌なの」

と、いう方々は少なからずおられました。中程度〜強度近視を持っているため、小学生のころの視力検査で嫌な思いをされた方々が一定数はおられたのだと考えます。ほか、何度も何度も毎回視力視力で、検査疲れもおありなのかとも思います。検査というだけで疲れもあるかと思いました。

学校の検査では、黒いお玉を右目にあて、左目にあて下のほうまで読める子どもたちもいますすが、視力検査が嫌な背景には、当時の視力検査の誘導の印象が良くなかった思い出もあるのかなと。

「こんな大きな丸なのに切れているところが見えないの?!」

「見えるよね?!どっち?!なんでもいいから応えて」

「ちゃんとみて!」

ちゃんと見てって言われても見えづらいもの仕方ない…過去には強制的、恫喝じみた、強要させられるような進め方があったのだとわかりました。多少トラウマになってしまいそうな検査時の進め方を経験されている方々は今の時代でもやはり嫌なものは嫌なわけです。焦って答えた結果がやはり嫌な印象にもなります。

視力を測るとき、どんな見え方になっているかその方になり代わって考えながらすすめるよう心がけています。そこから実際に快適にご希望に沿った度数を割り出します。その最初の印象、一歩がとても大切で、できる限り緊張を解いてリラックスして視力を出し、納得していただけるよう努めております。